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「『500+いいね』の虚無。マチアプと就活のバグに気づいたZ世代が、あえて『畑』を選ぶ理由」では、多くの経営者、人事関係の皆さまから、現代の「タイパ・コスパ・スペック至上主義」に対する深い考察と共感をいただきました。
記号化された評価に疲弊した若者たちが、
数値化できない「手触り」や「自然の循環」を求めて畑に向かっている——。
この大きな地殻変動を前に、受け皿となる私たちはどうあるべきなのか。
今回は、その「続き」となる、我が社の無謀な、しかし本気の挑戦について共有させてください。
「一人親方」の会社が、新卒を迎える
結論から言うと、立ち上げから12年、私一人がすべての業務を回してきた「一人親方」の零細企業である株式会社農天気で、現在大学4年生の女性を【新卒第1号】として正規雇用する決断をしました。
一般的なビジネスマインドから見れば、これは「極めてリスクの高いギャンブル」です。 データ(厚生労働省ほか)を振り返るまでもなく、日本の新卒採用の現実は甘くありません。
- 大卒新卒の3年以内離職率: 長年約33〜35%で高止まり
- 小規模企業(零細企業)の早期離職率: 40〜50%(2人に1人)を超えるケースも珍しくない
早期離職率が五分五分に達する小規模企業において、さらに知名度がない零細企業は、就活市場において存在すら気づかれません。そんな「吹けば飛ぶような会社」に、彼女の方から「新卒で入れてください」と直球の要望があったのです。
正直、ずっと一人で自転車をこぐように気ままにやってきた(それゆえに大胆な挑戦もできた)会社です。
新しく誰かを迎え入れるハードルはなかなかに高く、法人のあり方そのものを根本から変えなければならない覚悟が問われました。
往復書簡を「オープンソース化」する
そこで、今回私が仕掛けたのが、
「彼女との往復書簡をnoteでリアルタイムに一般公開(オープンソース化)する」という試みです。
現在インターン中、9ヶ月後の正規雇用を前提とする中で、
一人社長の会社がどのように新卒を受け入れ、共に事業を成長させていくのか。
その「表裏のない試行錯誤のプロセス自体」をコンテンツ化・プロジェクト化しようと考えました。
51歳の一人社長(男)の会社に、22歳の女子大生が新卒として入社する。
これだけでも、現代のコンプライアンス社会においては、どこか危うい空気が漂うことは避けられません。
しかも彼女は、就活市場の物差しで言えば、本来なら隠したいはずの「剥き出しの過去とリスク」をも抱えています。
(詳細は彼女自身のnoteをご覧ください)https://note.com/karr7nou_tenki/n/nc41ca2436cb7(新しいタブで開きます)

しかし、だからこそ面白い。
超零細企業だからできる「人材育成モデル」
これまでも「都市農業を活用したコミュニティビジネス」に強い関心を持つ学生は多く、彼らの熱量を大企業のフレームワークに押し込めず、どう活かすべきか、私はずっと忸怩たる思いを抱えていました。
私がもう一つ経営に携わってきた50人規模の組織(NPO法人くにたち農園の会)の代表を2024年に若い世代へ引き継いだ今だからこそ、
「AI・デジタル革命の時代」における、大手企業のマネではない、超零細企業ならではの「ユニークな人材育成モデル」
を体現したいと思っています。
自称「圧倒的弱者」をなぜ雇うのか? 彼女から突きつけられたその鋭い問いに対して、
私の脳裏に浮かんだのは、南米の過酷な荒地で育つ一株の「原種トマト」の姿でした。
効率化の極致にある現代で、あえて非効率な「土」と「言葉の往復」を選ぶ。 答えのない時代、皆さんの組織では、スペックやデータに表れない「若者の熱量」とどう向き合っていますか?
彼女が剥き出しの覚悟をぶつけてきた、私たちのリアルタイム・ドキュメンタリーの第一歩(公開したばかりのnote)を、ぜひ覗いてみてください。
この本稿は、いわば
【 A面:ビジネスライクに加工された経営戦略 】です。
しかし、この戦略の裏側には、美化されていない生々しい葛藤と言葉の応酬があります。ぜひ、以下の「B面」「C面」へと裏返して、私たちのリアルタイム・ドキュメンタリーを覗いてみてください。
経営者としての生々しい葛藤を吐露している【 B面 】
「ソラヌム・ピンピネリフォリウム」は温室トマトの夢を見ない。
「ソラヌム・ピンピネリフォリウム」は温室トマトの夢を見ない。【往復書簡#3+】|小野淳 ㈱農天気(新しいタブで開きます)

22歳大学生が剥き出しの覚悟をぶつけてきた【 C面 】
毎日3種類の精神薬を飲んでいた私が、「畑」と出会って薬が減った話。
【往復書簡】#3 毎日3種類の精神薬を飲んでいた私が、「畑」と出会って薬が減った話。|果林菜🌱畑で働く女子大生(新しいタブで開きます)

彼女の背中を押す「スキ」を
人生も組織も、綺麗事だけでは進みません。 もし、C面を読んで一歩を踏み出そうとしている彼女の覚悟に少しでも心が動いたら、ぜひ彼女のnote(C面)に「スキ」を届けて、その背中を押してあげてください。
それが何より、彼女が次のステップへ進むための、最高の特効薬となるはずです。
この記事を書いた人:

食べるTOKYO編集部 ライター
㈱農天気 代表取締役農夫
神奈川県出身 大学時代は探検部
「しゃべり場」「所さんの目がテン」などTVディレクターから30歳で農業に転職
居酒屋向けの有機野菜生産、年における体験型農園などを運営
2014年 ㈱農天気 設立
2016年 NPOくにたち農園の会 設立
著書に「都市農業必携ガイド」(農文協)「新・いまこそ農業」「東京農業クリエイターズ」「食と農のプチ起業」(イカロス出版)など
NHK「菜園ライフ」実演・監修
