2026年8月6日、東京・麻布十番に、東京都エコ農産物の専門店「トウキョウ エコ マルシェ」がオープンしました!
そんな記念すべきオープニングイベントで、ありがたいことにMCを務めさせていただきました。
この日は、トウキョウ エコ マルシェのTシャツに、東京らしくイチョウのブローチを添えて臨みました。東京生まれ、東京育ちの私ですが、「東京にも、こんなに魅力的な農産物があるんだ!」と、新たな発見の連続でした。そして何よりうれしかったのは、「東京の農産物を発信するショップ」が誕生したことです。
「東京の自給率を1%にしたい」
そんな大きな願いをのせて、東京の農業と食をつなぐ新たな場所が動き始めました。
トウキョウ エコ マルシェが掲げるのは、「畑とくらし、生産者とあなたがやさしくつながる場所」というコンセプトです。
生産者の想いが詰まった食材を、おしゃれな街・麻布十番で気軽に手に取り、味わうことができる。
東京の畑が、私たちの日々の暮らしにぐっと近づく。そんな場所ができたことを、本当にうれしく思います。
◆ 店舗の詳細は、トウキョウ エコ マルシェ(新しいタブで開きます)をご覧ください。
小池都知事も味わった、八丈島レモンの物語
オープニングイベントには、小池百合子東京都知事も出席され、会場は一気に華やぎました。小池都知事は、東京の農産物を東京で味わう地産地消の魅力に触れ、東京都エコ農産物を多くの人に味わってほしいと期待を寄せられました。

試食されたのは、八芳園・澤村圭介さんの「八丈島レモン四季のパウンドケーキ」です。使われているのは、八丈島ばたけの菊池烈博さん・久美子さんが育てた八丈島レモン。台風被害によって未利用となった果実を生かした、想いの詰まった一品です。

菊池さんご夫妻は、幾度もの困難を乗り越えながら、たくましく成長された息子さんと力を合わせ、農薬を使わずにレモンや明日葉を育てています。この日、久美子さんは、いとこがデザインしたTシャツを着て会場へ。その明るい姿から、ご家族の絆と前向きな強さが伝わってきました。
八丈島のレモンが、料理人の手で新しいおいしさに生まれ変わり、小池都知事や来場者の笑顔へとつながっていく。ひとつの果実の向こうに、島の風土、生産者の歩み、料理人の技が見えてくる。
これこそが、土地と人の営みが食に表れる「テロワール」なのだと思います。
東京都エコ農産物を育む、個性豊かな生産者たち
東京都エコ農産物とは、化学合成農薬と化学肥料の使用量を東京都が定める通常の栽培基準より減らして育てた、東京都が認証する農産物です。
詳しくは、東京都エコ農産物認証制度(東京都公式サイト)(新しいタブで開きます)をご覧ください。
その栽培には、畑や野菜の小さな変化を見逃さない観察力と、きめ細やかな栽培技術が欠かせません。ひとつひとつの農産物に、生産者の経験と、東京の畑を未来へつなぐ想いが詰まっています。
トークセッションには、そんな東京の農業を支える、個性豊かな生産者の皆さんが登壇しました。
- 八丈島ばたけ
(新しいタブで開きます)(八丈島)菊池烈博さん・久美子さん
幾度もの困難を乗り越え、ご家族で力を合わせ、農薬を使わずに八丈島レモンや明日葉を育てています。 - 国分寺中村農園
(新しいタブで開きます)(国分寺市)中村克之さん
約300年続く農家を受け継ぎ、馬込半白きゅうりや東京うどなどの伝統野菜を栽培。UVライトなどの先端技術も取り入れています。 - あらはたやさい学校
(新しいタブで開きます)(武蔵村山市)荒幡善政さん
「先生は野菜!」を掲げ、野菜の小さな変化から学びながら、自然と向き合う農業に取り組んでいます。 - lalafarmtable
(新しいタブで開きます)(青梅市)奥薗和子さん
ドイツで12年間学んだフローリスト。農園を営みながら、この日の会場も草花で美しく彩ってくださいました。

八丈島などの島しょ地域から、都内の住宅地に残る畑まで。土地の風土や歴史、そこで育つ農産物、そして生産者の技術や挑戦はさまざまです。
トウキョウ エコ マルシェは、農産物を買うだけでなく、生産者の物語や、東京の農業の豊かな多様性にも出会える場所なのです。
生産者の想いを、料理人が一皿へ
生産者が心を込めて育てた農産物を、料理人の皆さんがそれぞれの感性と技術で一皿に仕上げました。
- 八芳園
(新しいタブで開きます) 澤村圭介さん
八丈島レモンを使った「八丈島レモン四季のパウンドケーキ」 - CHAYAマクロビフーズ
(新しいタブで開きます) 小川博行さん
国分寺中村農園の大玉トマトを使った「トマト&ケールのスコーン」 - 麻布あみ城
(新しいタブで開きます) 岡田真幸さん
あらはたやさい学校のジャンボピーマンを使った「ジャンボピーマンの揚げびたし」 - FRAGMENT AZABUJUBAN
(新しいタブで開きます) 日高弘樹さん
lalafarmtable奥薗さんの「ミニトマトと彩りじゃがいもを使ったバジルパスタ」

トークセッションでは、生産者の皆さんが農産物に込めた想いと、料理人の皆さんがその想いをどのように受け止め、食材を一皿に仕上げたのかをご紹介しました。

料理人が食材の背景を知り、その個性に寄り添うことで、野菜の新たなおいしさが引き出されます。
それぞれの食材と料理に込められた物語に触れ、東京の農業の奥深さと、人から人へ想いがつながっていく温かさを感じました。
会場も大興奮!「苦くない」ジャンボピーマン
会場の皆さんに試食の感想を伺うと、「どれもおいしい!」「東京の野菜を、こんなに新鮮な状態で味わえるなんて幸せ!」と、喜びの声が続々と上がりました。
なかでも人気を集めたのが、あらはたやさい学校のジャンボピーマンを使った揚げびたしです。
「ピーマンなのに苦くない!」と、驚きの声も。麻布あみ城の岡田真幸シェフは、種やワタまで丸ごと生かし、紀州梅を隠し味に加えて仕上げました。
生産者が育てた野菜を余すことなく使い、料理人の技で新たなおいしさへ。一皿の中に、生産者から料理人、そして食べる人へとつながる“想いのリレー”がありました。


生産者から料理人、そして食べる人へ
生産者が育て、料理人が一皿に仕上げ、その想いを食べる人へ届ける。畑から食卓まで、農産物と一緒に想いが手渡されていく。
そこには、東京の土地や気候、歴史、栽培技術、そして人と人とのつながりがあります。私は、そのすべてを含めて「東京のテロワール」なのだと思います。
野菜は、単なる食べ物ではありません。
「どこで育ったのだろう?」「誰がつくったのだろう?」「なぜ、この味や形になったのだろう?」
ひとつの野菜を入り口に、その土地の風景や歴史、人々の営みまで知ることができます。
まさに、野菜はその土地の伝道師です。
「知って、選んで、食べる」ことから始めよう
東京の農業を応援するために、難しいことを始める必要はありません。
まずは、東京にも畑があることを知る。気になる野菜を手に取り、「どんな味がするんだろう?」とWKWK(わくわく)♪しながら食べてみる。
おいしかったら、家族や友達に「東京に、こんな野菜があるよ!」と伝えてみる。そんな毎日の小さな行動が生産者の応援となり、東京の畑を未来へつなぐ力になります。
「東京の自給率を1%にしたい」という願いも、私たち一人ひとりの「おいしい!」から、きっと実現に近づいていくはずです。
トウキョウ エコ マルシェは、畑と暮らし、生産者と食べる人が、やさしくつながる場所。
麻布十番を訪れた際には、ぜひトウキョウ エコ マルシェへ。新しい“東京のおいしい”を探してみてください。
ひとつの野菜との出会いから、まだ知らなかった東京の景色が見えてくるかもしれません。
めぐる!おいしい!東京野菜には愛がある!

トウキョウ エコ マルシェ 公式Instagram(新しいタブで開きます)で、東京の旬や季節限定メニューを、ぜひチェックしてください!
この記事を書いた人:

食べるTOKYO編集部 ライター
愛の野菜伝道師
“野菜(yasai)には愛(ai)がある”をモットーに、「おいしいWKWK(わくわく)♪」で人を幸せにする愛の野菜伝道師。
オイシックスの初代野菜バイヤーとして20年以上、全国津々浦々の畑を駆け巡り、「ピーチかぶ」「トロなす」「かぼっコリー」など、ネーミングからレシピ、売り方までをトータルブランディング。
2022年8月31日(やさいの日)に、一般社団法人日本野菜テロワール協会を設立。
「野菜はその土地の伝道師」を掲げ、伝統野菜やご当地野菜をはじめとする、多様性あふれる野菜たちの魅力を伝えている。
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」、「マツコの知らない世界」、「世界一受けたい授業」、「ホンマでっか!?TV」など、メディア出演多数。
