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東京農業全書│民(たみ)の巻【人・暮らし】

「500+いいね」の虚無。マチアプと就活のバグに気づいたZ世代が、あえて「畑」を選ぶ理由

小野淳 小野淳

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最終更新日:

都市とはそもそも、役割分担と最適化による「タイパ」「コスパ」を象徴する人類の生態系といえるでしょう。Z世代にとって、その最先端にあるのがマッチングアプリや「新卒就活」というプラットフォームです。

受験、就活、婚活。 ライフステージのスペックを競い合う世界で、今、深刻なシステムバグが起きています。

年齢、年収、所属、あるいは偏差値や企業規模といった「記号化されたスペック」で人間を値踏みし合うシステム。そこでは、企業も学生も、そして男女も、生き残るために必死で「都合のいい姿」へと擬態し合い、マッチング競争の果てに深刻なミスマッチを起こして疲弊しています。

実は、私が国立市で10年近く関わってきた一橋大学を中心とした学生団体「たまこまち」(卒業生含め150名超)など、優秀な若者たちのキャリア支援の現場でも、この「スペック至上主義への希望と絶望」を抱える学生に数多く出会ってきました。

そんな中、
1年前から我が社のインターンとなり、現在は「初の正社員・新卒採用候補」として進路の決断を控えている22歳の現役女子大生(東京女子大4年生)がいます。

彼女はマッチングアプリで「500+いいね」をもぎ取るというデジタル温室のトップランナーでありながら、そのシステムがもたらす「脳のバグ」に傷つき、アカウントを強制終了しました。 そしていま、日常的に農園にきて畑を耕したり、親子向けの食育イベントのサポートをしたりと、既存のキャリアのレールとは全く違う選択肢と向き合っています。

……と、ここまでは少し綺麗にまとめた「A面のキャリア論」です。

ですが、綺麗事だけでは済まないのがリアルな人間ドラマです。

本日開設した私の個人noteでは、建前をすべて剥ぎ取り圧倒的に生々しい「B面(楽屋裏)」をそのまま晒しています。

1年前に出会ってから、彼女が東京の真ん中で迷走を重ね、夜の街やデジタル空間の大海原で揉まれながら、なぜ最終的にこの泥臭い「畑」に行き着いたのか。

22歳の香ばしい自意識の爆発と、それに対して51歳の農業経営者が放つ容赦のないハサミ(農的な剪定論)による、世代を超えたガチの「往復書簡」の公開をスタートしました。

コスパ至上の世界都市TOKYOの真ん中で、あえて農業をテーマに生きることを選ぼうとしているZ世代。

この往復書簡は、
現代の若者のキャリア観のリアルと、我が社(零細企業)の泥臭い採用・育成戦略の「楽屋裏のすべて」を公開するドキュメンタリーでもあります。

Z世代のマネジメントや採用に悩むビジネスパーソンの方々も、ぜひ覗き見していってください。
Z世代女子と氷河期世代男子の真剣勝負です。

▼ 22歳女子大生と51歳おじさんの往復書簡(生々しいB面への案内所)はこちら(新しいタブで開きます)

この記事を書いた人:

小野淳

食べるTOKYO編集部 ライター

小野淳

㈱農天気 代表取締役農夫
神奈川県出身 大学時代は探検部
「しゃべり場」「所さんの目がテン」などTVディレクターから30歳で農業に転職
居酒屋向けの有機野菜生産、年における体験型農園などを運営
2014年 ㈱農天気 設立
2016年 NPOくにたち農園の会 設立
著書に「都市農業必携ガイド」(農文協)「新・いまこそ農業」「東京農業クリエイターズ」「食と農のプチ起業」(イカロス出版)など
NHK「菜園ライフ」実演・監修

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